室内音響の評価
■エコータイムパターン
エコーがあると、言葉が聞き取りにくくなったり、音楽のリズムが狂ったりするなどの室内音響に悪い影響を及ぼします。室内で生じるエコーを大別するとロングパス・エコーとフラッター・エコーの2つになります。
1.ロングパス・エコー(反響)
音源から出た音の直接音が聞こえた後、それと分離して反射音が聞こえることを反響(エコー、またはロングパス・エコー)といって残響とは区別されます。人間の聴覚は直接音と反射音が50ms(0.05秒)以上離れると、それらを2つの音として聞き分けやすくなるのでエコーとなります。
2.フラッタ−・エコー(鳴竜)
天井と床、両側壁などが互いに平行した剛壁である場合、その間で発せられた拍手などの音がこの平行面の間を何回も往復反射して、ピチピチ・・・・、ブルブル・・・・ という音色の音が聞こえることがあります。これを鳴竜(フラッター・エコー)といいます。
エコータイム・パターンは、ごく短い音をホールの舞台で発生させて、その反射音のエネルギーの時間的変化を図化したもので、時間軸上で周波数別の音の到達する様子が分かります。この形から、残響にエコーが出ていないか、快い響きに聞こえるタイプの残響かを検討します。
エコータイムパターン時間波形
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