住宅の品質確保の促進等に関する法律(2000年4月現在)
■音環境に関する評価方法基準
表示する事項は、大きく分けて2種類あり、さらに各2種類に分類することができます。
1.床衝撃音遮断対策(固体伝搬音対策/界床:上下住戸との間の床)
・重量床衝撃音(上階の足音などの音)
・軽量床衝撃音(上階の物などの落下音)
>>床衝撃音とは
2.透過損失等級(空気伝搬音対策/界壁:隣戸との間の壁/外壁開口部:外部に面する壁)
・界壁(隣の部屋の話し声など)
・外壁開口部(外からの騒音)
>>透過損失等級とは
■重量床衝撃音
居室の界床における重量床衝撃音の下階への伝わりにくさを評価
します。
1.適用範囲:共同住宅(マンション等)
2.評価事項
a 重量床衝撃音対策等級:居室に係わる上下階界床の重量床衝撃音を遮断する対策の程度を評価・表示します。
b 相当スラブ厚:居室に係わる上下階界床の重量床衝撃音の遮断の程度をコンクリート単板スラブの厚さに換算した場合のその厚さを評価・表示します。
※いずれかについて評価します。
3.評価方法
a 重量床衝撃音対策等級:評価は以下の通り等級5〜等級1の5項目に分かれています。
等級5 |
特に優れた重量床衝撃音の遮断性能を確保する為に必要な対策が講じられている(特定の条件下で日本工業規格のLi,r,H-50等級相当以上) |
等級4 |
優れた重量床衝撃音の遮断性能を確保する為に必要な対策が講じられている(特定の条件下で日本工業規格のLi,r,H-55等級相当以上) |
等級3 |
基本的な重量床衝撃音の遮断性能を確保する為に必要な対策が講じられている(特定の条件下で日本工業規格のLi,r,H-60等級相当以上) |
等級2 |
やや低い重量床衝撃音の遮断性能を確保する為に必要な対策が講じられている(特定の条件下で日本工業規格のLi,r,H-65等級相当以上) |
等級1 |
その他 |
日本工業規格(JIS)の遮音等級と住宅における生活実感との対応例
JISのLi,r,H等級 |
70 |
65 |
60 |
55 |
50 |
子供の走り回り音、大人の歩行音などの重量床衝撃音 |
うるさい |
発生音がかなり気になる |
よく聞こえる |
聞こえる |
小さく聞こえる |
注)室内の暗騒音を30dBA程度と仮定している。暗騒音が20〜25dBAの場合には、1ランク右に寄ると考えた方がよい。
(日本建築学会編「建築物の遮音性能基準と設計指針」第2版を基に作成)
b 相当スラブ厚:評価は以下のa〜eの5段階に分かれています。(スラブ厚が大きいほど遮断性能は優れる)
a |
界床の相当スラブ厚が27p以上 |
b |
界床の相当スラブ厚が20p以上 |
c |
界床の相当スラブ厚が15p以上 |
d |
界床の相当スラブ厚が11p以上 |
e |
a〜d以外のもの |
住宅性能表示制度 軽量床衝撃音
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